世界平和は一家団欒の後に:橋本和也

『ミミズク』が大賞らしい隙の無い作品とすれば、こちらは金賞らしい荒削りな作品。
二つ名持ちの超能力一家でブラコンの妹付き。なんだか西尾維新を思い出してしまうわけですが、あそこまで徹底されてるわけでもなく、まだまだどうなるかわからない感じ。これから角を丸めて手堅い作家になるか、面を削って尖った作家になるか。
お姫様の柚島さんがあんまり目立ってなかったり、長女の人も出番が少なかったけど、シリーズが続いていくんならそこらへんは何とでもなるかな。というか続いてほしい。読んでいて楽しい作品だった。