扉の外 II:土橋真二郎

一巻の主人公はヘタレで、二巻の主人公はタラシか。
閉鎖空間、極限状況内で、いろんなゲームをやるシリーズ、っぽい。なんだっけ、『LIAR GAME』とか『嘘喰い』みたいな、あそこまでギャンブルギャンブルしてないけど、あんな感じだよなぁ。こういうジャンルって何て言うんだろ。コンゲーム、ではないよな。まあどうでもいいや。
読了後に一巻を引っ張り出してきたんだけど、読み比べると面白い。特に蒼井ちゃんの素の性格を知っていれば、今作でのタラシの高橋くんへの態度に違和感を覚える仕組みになっている。俺は一巻の内容を忘れてたから疑問にも思わなかったんだけど。
あと、マジで嫉妬・三角関係・修羅場方面を期待できる作家かもしれない。二巻で言えばマキマキが良い子でした。一巻のあのシュラバーな雰囲気は偶然の産物ではなかった。いずれ『“文学少女”』や『タザリア王国物語』レベルになるかもしれない。なるといいなぁ。ならないかなぁ。
この作品、毎回主人公を変えていくんだろうか。それともシリーズ化するにあたって、一時的に主人公を変えただけなのか(学校を出ようメソッド?)。紀之は再登場しないのかなぁ。あいつと高橋が対決するところを見たい。きっとものすごい修羅場になるはず。