Mのフォークロア キュクノスの迷宮:三上康明

ネトゲ民俗学とを組み合わせてミステリっぽくしたような。
メインヒロインのむつきは、エキセントリックに描かれながらも、浮世離れはしておらず、たまに人間味が出てきて可愛らしい。全体的に変わったヒロインが多い。主人公はモテモテだけど、一人が登場すると入れ替わるように一人が退場するので、あんまりイチャイチャした感じではないかも。家庭崩壊してるんだけど悲愴さはなく、宗教が登場するけど毒々しさがない。なんというか、濃ゆい要素を上手いことあっさり味に仕立ててある感じ。読みやすい。
ストーリー的にも投げっぱなしに近いんだけど、かなりすっきりした印象を受ける。事件そのものが終わっているのに加え、ややこしいところの解説を全て続編に押し付けているからだろう。だから続編は出るはず。サブタイトルも付いてるし。期待。