時載りリンネ! 1 はじまりの本:清野静

海外の児童向けファンタジーみたいなライトノベル。とにかく雰囲気が良い。というか雰囲気が全て。最高に面白いよこれ。
おてんばな時載りの女の子と、それに引っ張りまわされる男の子。近所に住むハンサムな少年、新しくできたお友だち。そうした子どもたちがわいわい言いながらお遊びの冒険をしているうちに、本当の大冒険に巻き込まれてしまうという話。
「時載り」の能力設定は、小さな悪戯から大喧嘩まで、応用範囲が広そうで良い。最後の方が力比べになってしまったのはちょっと残念だけど、そうした隙も雰囲気作りに一役買っているのかもしれない。計算ずくではない、勢いまかせの楽しさがある。
妹もツンデレもいいけれど、やはりGことジルベルトだな。箕作家の黒い司書さん17歳。この作品の萌えを一身に背負っているといっても過言ではない。
タイトルに数字が振ってあるからシリーズ化前提なんだろう。次はどういう話になるのかとても楽しみ。