とらドラ5!:竹宮ゆゆこ

私がこの本を読もうと思ったのは、楽しみにしているシリーズの最新刊だからです。ですが実際に読んでみると、ゆりちゃんが三十路だったので驚きました。この話は、みのりんが鼻血を出すところから始まって、それを危険に思ったゆりちゃんが生徒のことを思い、文化祭でプロレスしようと思う話です。
話の中で一番印象に残った場面は、大河のお父さんがミスコンを見ていた竜児に「お姫様をよろしく」とメールしたところです。娘を自分の見込んだ少年に託すなんて感動的ですし、何よりちゃんと奥さんと仲直りするだなんて素敵だと思いました。
数多い登場人物の中でも、私は亜美が一番好きです。ミスコンの時に女王として君臨する姿はまるで悪魔が卑しい豚を跪かせお仕置きをしているようでした。前に、私は亜美に罵倒されているドMと同じような体験をしました。資本主義の豚をクラウザー様が痛めつけている時に、観客が総立ちになってゴー・トゥー・DMCしたのです。ですが、私はDMC信者と同じ行動は取れませんでした。あんな状況で、亜美にいたぶられたいと思える観客たちは、やっぱり真性の変態だと思います。
あとがきを読んで、私は作者の竹宮ゆゆこが三十路間近であることを知りました。これからもこの気持ちを忘れないように生きていきたいです。
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ふつーに書くより時間かかるよこれ。