レジンキャストミルク8:藤原祐

というわけでシリーズ完結。なんだかメインヒロインに思えるくらい蜜っちゃんが可愛かったですな。いや、完膚なきまでに硝子がメインヒロインだったんですがね。そのくらい可愛かったということですよ。ちょうしおらしかったぜ蜜っちゃん。
考えてみればこのシリーズには、、あの切羽詰まったような「純愛」の晶と硝子しかいなくって、ラブコメチックな「恋愛」をしているキャラが皆無に近い。せいぜい振られ虫のりなちゃんくらい。理緒とか蜜とか、晶に恋心を抱いてもおかしくないんだけど、不思議とそんな展開にはならなかった。そういうところが「純愛小説家」であり、そして藤原作品が妙に荒んで感じられる理由なのかな、と思ったりした。いや、ラブコメを期待していたのかというと、どうだろう、登場ヒロイン全員が晶に惚れる展開とか、見たいような見たくないような。
最後に樹さんがデレたのには萌えました。樹さんは俺の父。
あとがきにて、番外編的なものが出るという予告が。楽しみに待っていよう。