幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ:木ノ歌詠

やっぱり良質の百合作品が多いな最近のライトノベルは。
熾天使たちの5分後』がかなりのお気に入りだったので期待していたんだけど、もう期待以上想像以上に面白かった。「こういうタイプの作者は、成長する時は急激に成長すると思う。」と書いた二年前の俺GJ。まあGJというかなんだけど。人気バンドをデビューの時からおっかけてたファンの気分。漫画原作もやっていたようなのでそれも読んでみたいなぁ。
雰囲気はまあ中二病中二病という感じだけど、主役の二人がどちらも少女ということで、あまりドロドロっとした印象はない。痩せっぽちの自殺志願の少女が、奇妙な芸術家の少女と出会い、同じ時間を過ごす中で惹かれあい、破滅に向かってまっしぐら。狂気と暗黒の青春、という感じ。桜庭一樹っぽいけれど、桜庭だったらリガヤは殺しただろうな。
めちゃくちゃ続編を読みたいんだが一巻完結だろうなぁ。まあいいや。新作に期待しよう。今後は小説のほうでも「瑞智士記」で出すのかな。