カッティング〜Case of Tomoe〜:翅田大介

シリーズ2巻目。これはすごく良かった。この斜に構えた中二病な雰囲気は俺のツボすぎる。トモエが抱く憎悪、いじめの陰湿さ、過去のトラウマ、そういったネガティブな情景をさんざんに描写して、溜めに溜めてからのデレが最高。終盤以降のSF展開はまあ、いちおうのオチとしては納得できるけど…やっぱりあんまり好みじゃないなぁ。あ、NTRっぽいのは好き。ヤンデレではないけど、病んでる少年少女たちの、ちょっとダークで少し不思議な青春恋愛物としては、本当に素晴らしいと思う。
そういや1巻をもう一度読み直したいと思ったんだけど、どこに消えたのか、山に埋もれちゃったみたいなんだよな。いつか発掘してまた読もう。