理由あって冬に出る:似鳥鶏

偉そうで、変人で、そして天才的な探偵役とくれば、もう美少女しかありえない。これはもはや世界の常識、作者が負うべき義務だと言っても過言ではないだろう。それなのに、ああそれなのに、どうして伊神さんは男なんだろうか。世の中まちがえすぎだぜ。というわけで表紙の眼鏡っ娘=伊神さん説を唱えようと思ったら先にやられました、というのは昨日も書いたとおり。もうどうでもいいですよ。どうせ柳瀬さんでしょ。柳瀬さん萌えるっすよね。お見舞いのくだりなんか可愛すぎてこっちが入院してしまいそうですよ。
ミステリ的には、米澤穂信的な日常系ミステリなのかな、と思うけど、あくまで「日常の謎」を描く米澤作品と違い、こちらは「日常」の中の「非日常的な謎」を描いているような感じ。一味違っておもしろかったです。