とらドラ6!:竹宮ゆゆこ

なんだか煮え切らんよなぁ…北村がさぁ…すみれ兄貴もさぁ…なんかこうガツンとこないというか…この煮え切らなさが青春ってやつなのかなぁ…。いや、青少年の煮え切らなさを描いた話なんだから煮え切らないのは当然なんだけど、やっぱり煮え切らないというか、煮え切らないよねぇ。まあその煮え切らなさを見事に描いてみせる竹宮ゆゆこは凄いと思うんだけど。
やっぱ、この作品の主人公は竜児と大河なわけで、今回みたいに脇役同士でなんかドラマがあっても、俺の中で盛り上がってこないんだよなぁ。最後の大河とすみれ兄貴の大喧嘩とか最高なんだけど、本筋から逸れてる感が否めない。巨大なエネルギーが物語の端っこの方で爆発してる感じというかさ。いちおう水面下では、竜児とみのりんとか、いろいろ人間関係が進展してたけども。次の巻では、中心に向かってドカーンとやって、もっとすっきりさせてほしいぜ。