人類は衰退しました2：田中ロミオ

1巻は「妖精さんの話」だったのが、2巻は「妖精さんに振り回される『私』の話」になってるなぁ。ちょっと雰囲気が変わって、SF要素が増してる。時間のループ物とか好きな人にはたまらなさそうな感じ。
「じゃくにくきょうしょく」のほうは、かなり怖いよなぁ。ばかになっていく話。こええ。あと、なんか『冒険者たち』風味。イタチこわいよイタチ。
「じかんかつようじゅつ」は、なんかふくざつでわかりにくい話。思いっきりネタバレするけど、お菓子を食べたかった妖精さんが、クローン以外の方法で「私」を増やすために、異なる時間の「私」を掻き集めた、みたいな話だったんだろうか。そのついでに、助手さんの影を濃くするため、増殖した「私」から助手さんについての噂を掻き集めた、みたいな認識でよいですか？
助手さんが出てきたので、ますます話の中心が「妖精さん」から「私」の方へ移っていくような気がする今日この頃。三巻が楽しみ。