シアンとマゼンタ:砂浦俊一

お、おもらし! おもらしだと!!
思わず目を疑ってしまったよ。まさかスカトロネタでくるとは…ラノベはじまったな。
折込チラシに「今回は明るいです。彼も明るくなりました。」って書いてあってワラタ。たしかにこれまではひたすら暗い作風だったからなぁ。今回は明るいところは明るく、暗いところは暗く、きちんとメリハリがついていると思った。売れるといいな。
この作者は百合ラノベ作家五人衆の一人でもあるんだけれど、今回も素敵に百合っておりました。ゴーイングマイウェイな変人・真朱と元気が取り得のボクっ子・藍姫。変人×元気だなんて高飛車×気弱に匹敵する組み合わせだよな。ちなみにおもらししたのは藍姫のほう。無自覚なエロスが彼女の魅力を引き立てる。しかし真朱の匂い立つようなエロさも捨てがたい。良いコンビだ。
あとクルス翠映はドジっ子。間違いない。
助演男優賞は黄治くんだろう。百合につきものの、二人が互いの絆を確かめるための当て馬的少年キャラとして、なかなか良さげな雰囲気を醸し出していた。いまにも「おまえら…付き合ってるのかよ!?」とか「女同士だなんて…そんなのおかしいだろ!!」とか言い出しそうな。まあ今回はそこまで進まなかったけれど。今後もそこまでは進みそうにないけど。とりあえず期待。