“文学少女”と神に臨む作家 上:野村美月

いよいよクライマックス。「本を食べる」というこの作品最大のファンタジー要素をどう片付けるのか、遠子先輩は本当に幽霊なのかもとか、遠子先輩が本を食べるのは一種の拒食症なんじゃないかとか、いろいろ考えていたんだけど、そこらへんはなんだか普通にスルーされていたので肩透かし。まあいいですけど。
今回は流人くんが頑張りすぎでラスボスみたいになってるな。いいぞもっとやれ。しかし麻貴先輩は俺の嫁だ。美羽様は丸くなったとはいえまだまだ存在感があるし、竹田さんは流人くんに引きずられるようにしておかしくなってるし、なによりこれまでまともだった遠子先輩まで暗黒面に落ちてしまったのが大きい。ダークサイドのバーゲンセールです。みんながみんなどこかしら病んでいて、その中で琴吹さんだけがまともすぎるくらいまともで、彼女はほんとある意味で異常だな。
次は「神に臨む作家」の下巻にしてシリーズ最終巻。期待。