オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White:冲方丁

ちょっと前の作品をいまさら読み返してみようぜのコーナー。『オイレン』と『スプライト』を交互に読んでいってみようの巻。
イラストのせいもあるだろうけど、かわいいスプライトに対してかっこいいオイレンという感じ。『オイレン・シュピーゲル』の三人は、もう圧倒的に過去に縛られまくり、トラウマひきずりまくり。過去の出来事を克服する…じゃないけど、どう折り合いをつけていくか、みたいな感じなのかなぁ。
小隊長の涼月がまったく小隊長らしくないとか、各員が上司の命令をまったく聞いてないあたり、「個人で戦ってる」感が強い。そのためか少女たちの精神描写が、奥の奥の方へ潜り込んでいっているようで、とても素敵。
陽炎さんがエロいなぁ。異常にエロい。四肢欠損(は全員だけど)、ファザコン、近親相姦、年上好き、同性愛、スカトロ、えーと他にあったっけ、とりあえずフェティシズムの権化というか、もうこれドン引きするだろってくらいエロい。のくせに時々可愛い。そこが良い。
どっちかというと『オイレン』のほうが好きかな、いまのところは。今後も期待。