とらドラ8!:竹宮ゆゆこ

久々に修羅場分をたっぷり補給させてもらった。亜美もみのりんも良すぎる。亜美ちゃん株は前巻から引き続き高騰。かわいさ、かっこよさ、修羅場発生能力、愛情度、いずれにおいても高い数値を誇る彼女は、しかしどんなに頑張ってもメインヒロインにはなれない。「だってうそだもん。信じて、作戦通りなんかじゃない。……こうなればいいなんて、思ってたんじゃない。ほんとに、思ってなかったのよ。」…この台詞が切なすぎる。
ってかさ。亜美は噛ませ犬に、みのりんは憎まれ役にされちゃって、それでも二人とも頑張っているのに、竜児と大河は押入れの中でそれを傍観してるってのはどうなの。主役二人が参加していないのに物語は進んでいく。なんか焦れったい。もしも、このまま亜美とみのりんが死闘を繰り広げ、北村と能登と春田と麻耶と奈々子も巻き込んで刀折れ矢尽きるまで戦った挙句に皆が屍と化したあと、竜児と大河がひょっこり現れて「いろいろあったけど俺たち付き合うことになりました…あれ、なんでみんな死んでるの?」みたいなさ、そんな終わり方をされたら俺は泣くぜ。