戦闘城塞マスラヲVol.4 戦場にかかる橋:林トモアキ

なんか5冊分くらい積感想が溜まっている。いちど溜めるとなかなか消化できないんだよなぁ。というわけで手早く感想。
展開のアップダウンがすげぇ。これだけやってくれると爽快だなぁ。愛と勇気とハッタリだけで勝ち進んできたヒデオが、「実力」を得た瞬間に敗北を喫するというのも皮肉な話だけど。高いところに登らせてから突き落とすんですねわかります。で、このまま崖下に軟着陸するのかなと思ったけれど、しかし最後の最後で、それもわからなくなる。どこからが真実で、どこまでが嘘なのか。裏の裏を読んだら裏の裏の裏を掻かれそうな話だよなぁ。いちばんハッタリが上手いのはヒデオではなく作者であるというオチ。
そしていよいよクライマックス、というところで最終巻へバトンタッチというのも、むしろ清々しい。っていうかVol.5で完結ですか。マジですか。とりあえず、ウィル子は幸せになってほしいと思う。ヒロインのくせに出番少ないし、あんまり目立ってないんだけど、何故だか心に残る。不思議なキャラですよ。