“文学少女”と神に臨む作家 下:野村美月

うへ、ここまでドロドロにやってきたのに、ちょうきれいにおわってしまった。卑怯なくらいすっきりしている。すげえ。
一気に遠子先輩が、他のヒロインを抜き去っていったなぁ。おそろしい末脚だ。琴吹さんと広く明るい道を歩くか、遠子先輩と別れて狭く暗い道を進むか。どうしたって心葉くんは小説を書く道を選ぶわけで、となると、琴吹さんが敗れ去るのはとうに決まってたんだなぁ。琴吹さんは、かわいそうだけど、振られて泣いてるほうが、絵になると思う。不幸が似合う子。
結衣さん・叶子さん・文陽さんのいざこざは、結局、ツンデレすぎたのが全ての原因ですか。ツンデレが悪いんだ。ツンデレは病気なんだよ。ツンデレババア萌え。この親世代の話を読みたいなぁと思う。きっと百合百合で修羅場な話になるに違いない。
そして竹田さん怖いよ竹田さん。今回いちばんフリーダムだったのは彼女だと思う。なんで何もなかったことになってるんだ。こわいよー。
とにかく、なんとかハッピーエンドっぽく終わったのは良かった。あとは短編集とか外伝が出るらしいのでそれも期待。