鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ:雨木シュウスケ

もう一人の俺TUEEEEE主人公。が出てくるシリーズ。の短編集。
「ア・デイ・フォウ・ユウ01」。バレンタインデー的な日にフェリがお菓子つくる話。フェリの一人称視点ということもあり、けっこうストレートに感情を出してるのがポイント。特にメイシェンに対する評価が笑える。いつかもっと感情を爆発させて、メイシェンとかニーナとかリーリンとか蹴散らしてほしいなぁ。フェリかわいいよフェリ。
「ア・デイ・フォウ・ユウ02」。同じ日の出来事をレイフォン視点で。フォンフォン影薄いよ、なにやってんの。いろいろな意味でシャンテが成長しまくってる。身体的にも、実力的にも、物語における重要度的にも、エロス的にも。ゴルネオさん役得。
「ア・デイ・フォウ・ユウ03」。同じ日の出来事をニーナ視点で。掲載順ではここでディックが初登場なのか。本誌掲載の短編よりも、それを踏まえた長編のほうが先に出るというのは、けっこうよくある話だけど。よくある話だとしても読者からすると非常に萎えるので気をつけてほしいところ。
「槍衾を征く」。ははは、わかんねー。いや、それでも設定はかなり窺い知れるんだけど、やっぱり「一度説明したことの軽いお浚い」になっているので、より詳しいことを知りたければハードカバーの方を読むしかないんだろうなぁ。読まないけど。作者的に、フォンフォンよりディックを気に入ってるような雰囲気があるんだけど、どうなんだろう。今後、イグナシスやら狼面衆やらがメインとなる方向にスライドしていくなら、フォンフォンよりディックが主人公みたいになるんだろうなぁ。ううむ。