雪蟷螂:紅玉いづき

これまでの作品とあわせて三部作だったらしい。富士ミスみたいに、背面にまで表紙イラストが続いている。これは珍しいのでは? スタッフ萌え的にはどうなのだろう。
仲の悪い異民族が族長同士の婚礼で仲良くしようと思ったら邪魔が入りましたよという話。しかしどうもアルテシアさん(個人的イメージは漫画版『皇国の守護者』のユーリア閣下)とトーチカくん(個人的イメージは『ヴィンランド・サガ』のトルフィン)の二人は「言わずもがなのカップル」みたいな感じに描かれていて描写が薄く、むしろ女戦士と前族長のラブロマンスや、影武者と現族長のラブロマンスの方にページが割かれている。トーチカくんとか、もうちょっとかっこいいところを見せてくれれば良かったんだけど。ともあれ、全体的にはさすが紅玉いづきという完成度だったと思う。