狼と香辛料X:支倉凍砂

シナリオ的には前回で一区切りついたからか、今回は一冊ですっきりまとまっていて良い。狼の骨を追って北の修道院にやってきたら何の因果か羊さんのために一肌脱ぐことになりましたよという話。久しぶりにホロが取り乱すのと、ロレンスの成長が描かれているあたりが見所か。特に後者は、「ケルーベの件では駒だったけど今回は指し手の側だぜひゃっはぁ!」って自覚するシーンがあったりして、かなりストレートに演出されている印象。そろそろロレンスのピンチというのを想像しづらくなってきた。でもまだ旅は続くんだよなぁ。
やっぱエーブがいないと物足りないよな。コル坊とか、あとは今回登場のピアスキー君とかも頑張ってはいるんだけど、恋敵としてはまだまだエーブの存在感には及ばない。なんとか再登場してもらいたいものだ。