疾走れ、撃て!2:神野オキナ

延期に次ぐ延期の末にようやく出た第二巻。「無茶苦茶すごいわけじゃないけどヘタレでもない」という真っ当な性能を手に入れつつある理宇くん。その一方で、理宇くんを巡って激しい火花を散らすロリ上官と金髪眼鏡さん。立場的にも性格的にもあからさまには好意を示せないが、智謀を駆使して搦め手から攻める虎紅。冷静なようでいて感情的、未熟さ故に猛進して失敗するミヅキ。二人の戦いは深く静かに陰湿に進行していく。楽しい楽しい。特に理宇とミヅキが喧嘩するところが素晴らしかった。その隙にも理宇にアタックしない虎紅の消極性にはやきもきするが。
ガンパレ系というか学兵物なんだけど、かなりラブコメに寄ってるよなぁ。軍隊についても、いまのところは惨さよりも厳しさに焦点を当てていて、バランスよく仕上がっているような感じ。個人的には五巳さんが伏兵として何かやってくれるんじゃないかと期待している。3巻は早く出るといいなぁ。