七夕ペンタゴンは恋にむかない:壱月龍一

幼馴染五人組の青春をファンタジー色強めで描いた恋愛物。ええ、五人組です。もちろん一人あぶれるんですよ。かわいそうですね。
主人公は、母性本能をくすぐるのが得意そうな、泣き顔と笑顔が似合う可愛い系の少年。こいつがまあ下衆い。優柔不断で八方美人、都合が悪ければ嘘を吐き、嫌な問題は先延ばしにする。ヘタレ主人公かくあるべし。修羅場を生み出すパワーはかなりのものだぜ。素晴らしいぜ。
っていうか最後まであかりは返事をもらえなかったっぽいけど、結局どうなったの。あかりから始まった物語が、いつのまにか伊緒の物語に摩り替わっちゃって、あかりの物語は終わらないまま宙ぶらりんになってしまってる。
青春恋愛物として及第点以上ではあるんだけど、主人公の性格とかヒロインの性格とかで好き嫌いが分かれそうな感じ。