らでぃかる☆ぷりんせす! せかんど:周防ツカサ

なんかこう、ヒロインがヒロインらしく見えない作品である。たとえばモニカみたいな子どもっぽいヒロインが、ラブコメ戦線に参加できずに空気化するというのは、わりとありがちな話だけど。しかし、この作品ではモニカ以外のヒロインも、ヒロインらしい存在感を発揮できていない。すなわち、イベントが起こっても、ことごとくギャグかエロにしか発展しない。ラブが進行しないのである。それはむしろ良いことかもしれない。ギャグとしては文句なく面白いのだから。しかし、過去の作品で描かれきたような繊細な恋愛描写を見られないのはちょっと残念だなぁ。
んで今回は、天才発明少女がやってきて大騒動を巻き起こしたと思ったらいつのまにか柳楽家の壮大な兄弟喧嘩が始まっていたでござる、の巻。キャラクターが大量補充されたけど、お兄さんの方が主人公よりもハーレム作ってるのはどういうことだ。これだけ大量のヒロインが出てきて、そのほとんどが主人公以外のキャラに愛情を向けているって、ある意味すごい話だ。まあ、次の巻ではほとんどのキャラが出てこないのかもしれないけど。
…ねこやんが本当に出てこなかったのには涙。