ラプンツェルの翼II:土橋真二郎

土橋版ローゼンメイデンの第二弾。いつものような話です。
話の合間に遼一と奈々の日常生活の描写されるとはいえ、二人が離れ離れのシーンの方が多く、そのぶん個々の心情が深く掘り下げられている印象。見所は、優しさを抱えたまま鬼畜なゲームに奮闘する奈々と、その奈々の目の届かないところでジェシカたんといちゃついてる遼一か。土橋作品の主人公はナチュラルにモテだから困るぜ。困らないけど。かっこいいぜ。
奈々が人間らしくなっているのが非常に良い。まあ優しくなりすぎだと思わないでもないが、同時に可愛さもアップしまくりなので問題はない。さらに言えば、天使さんたちはここまで精神的にキツい試練を課して何がやりたいんだと思わないでもないが、同時に美少女たちが順調に黒化したり奈々たんが苦しんだりするので全く問題はない。もっとやれ。
ラストシーンのものすごい平和さに救われる。三巻目があるなら遼一と奈々のラブラブが読めそうだ。続かなさそうな話だけど。まあ1巻のときもそう思ったから分からん。てかツァラトゥストラはどうなった。