狼と香辛料XI Side Colors II:支倉凍砂

短編集。
「狼と黄金色の約束」「狼と若草色の寄り道」。はいはいバカップルバカップル。短編とはいえ一話まるごと使ってロレンスとホロが本当にただいちゃつくだけ、しかも二話続けて、という、生クリームたっぷりのケーキを注文したらサービスでカスタードたっぷりのシュークリームが付いてきたみたいな感じの話。この頃は新婚で、まだ子どもがいなかったから、もうやりたい放題ですな。工場長はラブコメが書きたいのだろうか…。
「黒狼の揺り籠」。エーヴにもこういう純真な時代があったんだなぁと微笑ましくなれる過去話。萌え度で言えば、いまの触るものみな傷つけるようなエーヴたんのほうが断然良いんだけれど。263ページの挿絵は必見だと思われ。何か大切なものが壊れてしまったときの顔。ここからロレンスと出会うまでのエーヴの足跡を読んでみたいなぁ。