双竜記II 機械じかけの竜と火焔の翼:安彦薫

ファンタジー戦記物ロボット風味の第二巻。双竜記っていうシリーズ名が付いたようだ。なんかあんまりパッとしない感じだけど。
いやぁ、今回もミリアムさんは美しい。怪しげな設定が示唆されたりして「底知れない度」が素敵に高まっている。『火風』のシオーネさんと底知れないメイド対決をして欲しいくらい。しかし、前回に引き続き今回も、ヒロインを探しに行ったきり帰ってこなかったんだけど、あれはドジっ娘属性のアピールなのだろうか。萌え。かくれんぼで皆が帰ってしまったのに気づかず隠れ続けている可哀想な子みたいだ。彼女に幸と活躍の場あれ。
おそらくイアンくんの成長を描いていくはずの本作。いまのところは「ライバルは順調に増えているけれど本人はまだレベル2くらいです」ってな感じ。しかもヴィクトさんが非常に優秀だから余計に主人公の働き場所がなくなっている。そろそろ『烙印の紋章』のオルバさんくらい積極的に“王子様”してくれると嬉しいんだけどな。頑張れ主人公。