ヒミツのテックガール ぺけ計画と転校生:平城山工

理系で少女四人組というと『よくわかる現代魔法』を思い出す。やたら奇妙な高専に転校してきた主人公(地の文も認める美少女)、過激かつ電波な発明品の数々に振り回される話。その高専というのはもちろん女子校。百合もあるよ。
主人公の二つ名が「がっかり美人」なんだけど、どこが「がっかり」なんだか、いまいちよく分からなかった。性格はそれほど突飛ではないし、キャラとしてもツッコミ寄りだ。彼女のまわりで異常事態がよく発生するという理由だけで「がっかり」なのだろうか。それとも今回は周囲がエキセントリックすぎて埋もれてしまったのだろうか。ううむ、このままでは単なる「主人公のくせに陰の薄い主人公」に成り下がってしまうぞ。早急に百合なりエロなりでキャラを補強するのだ。頑張れハルミ! 負けるなハルミ!
文章がわりと読みづらいんだけど、魅力的な話を書く能力はある。とりあえず1シリーズ終えたくらいで化けるタイプの作家だと思う。期待。