葉桜が来た夏5 オラトリオ:夏海公司

ついに居留区を脱出した学と葉桜。愛する二人は手に手を取り合って長い逃避行を続ける。だが、急激なヤンデレ化が進んでいた葉桜に、とうとう限界が訪れる。「学を傷つけるものは全て殺す!」。愛ゆえに暴走する葉桜。彼女こそが我儘な心を持ちながら激しい嫉妬によって目覚めた伝説のスーパーアポストリだと言うのか!? そして、追い詰められた学はついに灯籠参事官に手を出してしまう…!!
という感じの最終巻。半分くらい嘘ですが。
ご都合主義に近い、出来すぎたハッピーエンドだけれど、その不自然さをキャラの魅力で補い、というか塗りつぶして上回った、という感じ。政治という難しいネタを扱いながらも、上手いこと説教臭さを脱臭してエンターテイメントに仕上げた手腕。最後まで楽しませてもらいました。学くんマジかっこええっす。しかしあれだな。茉莉花さんと葉桜が言ってることって同じだと思うんだけど、何故に学くんは茉莉花さんの手を取らないのかね?