さよならピアノソナタ encore pieces:杉井光

素晴らしい短編集。本編ファン感涙の出来。これぞ正しいファンディスク、みたいな。こうやってきっちり後日談を書いてくれるのって良いなぁ。
『"sonate pour deux"』。ナオくんも立派に仕事してますという話。いろいろな意味でやることやってやがりますね。
『翼に名前がないなら』。ナオくんとまふまふが抜けたあとのフェケテリコに、柔道ファンのベーシストがやってくる話。今回の中でいちばん好きな話かもしれない。百合オーラが溢れてるし、神楽坂先輩も活躍するし、ナオくんに未登場補正*1かかりまくりだし。まったく登場しないのに、声だけで女性を“ナオくん中毒”にさせるなんて、やっぱりナオくんはすごいなぁ。
『ステレオフォニックの恋』。ユーリかわいいよユーリ。ユーリがいるだけでナオくんとまふまふは絶対に分かれない、ような気がしてくる。
『最後のインタビュー』。神楽坂響子の初恋。とか書くとラブコメのタイトルっぽい。神楽坂先輩にはドラマチックな過去があったんですよという話なんだけど、逆説的に考えると、そういうことがあった神楽坂先輩を立ち直らせたナオくんが、先輩からどれだけ愛されてるかってことが分かるわけですよ! これはもうナオくんは神楽坂先輩と浮気せざるを得ないだろ。
誰も寝てはならぬ』。哲朗のダメっぷりを見ていると「これがナオくんの将来の姿か…」とか思ってしまう。ナオくん、末永くお幸せに。

*1:その場にいないキャラについて第三者に語らせることで、そのキャラの作中評価が大幅に上昇すること