学園とセカイと楽園:七月隆文

各国の優秀な学生が集まる学園で戦いが行われ、戦いの結果がそのまま現実の歴史に影響を及ぼすという、いわゆるひとつの代理戦争物。主人公は「最強の魔法使い」の能力を秘めているとして学園にやってきた転入生。作者の来歴的に考えて、電撃的萌エロ異能と富士見的俺TUEEEとMFJ的ハーレムラブコメを上手く混ぜ合わせたような作品。「王道」というよりは「流行の」といった感じ。が、作品全体に漂う、この政治臭というか反中嫌韓臭というかネトウヨ臭は、いったいどうしたことか。こういう要素を入れたほうがいまの若者を釣れる、という分析なんだろうか。