クジラのソラ 04:瀬尾つかさ

素晴らしい百合SFだった。
第三段階アウターシンガーになろうとする冬湖を連れ戻そうとする雫、というシチュだけでご飯三杯いける。SF的ギミックがちりばめられ、物語の舞台は全宇宙規模となり、しかし最終的には女の子同士の喧嘩で決着がつくってのが最高。
あと、いちばん印象に残ったのが後日談。主役ではないキャラが別の惑星で遊んでいるシーンで〆るというのは、すごいSFチックだと思うんだけど、なんでだろう。主人公たちがいないところ、地球ではないところにも、人がいて、物語があるという、そういう宇宙の奥深さ的なアレを感じるんですよ、たぶん。
瀬尾つかさは数少ない百合ラノベ作家としてこれからも頑張ってもらいたいなぁ。次回作楽しみ。