2007-12-24から1日間の記事一覧

ヒトカケラ:星家なこ

今回のMFJの新人ではいちばん好き。あちこちの感想を見ると、なんか評価が分かれてるみたいだけど。なんでだろう。 簡単に言うと「この中に宇宙人と宇宙人と宇宙人がいたら私のところまで来なさい」という話。アストロノトは一転突破で伏線張ってたけど、こ…

アストロノト!:赤松中学

ひとつの伏線に命をかけたような作品。あとツンデレ。獣耳。三角関係。 リアル現代に及ぶべくもない科学技術で月に行こうとする、その過程が丁寧に描かれてるのが良い。ロケットがどういう仕組みだとか、宇宙飛行士になるための訓練とかも、適当に誤魔化した…

クジラのソラ 04:瀬尾つかさ

素晴らしい百合SFだった。 第三段階アウターシンガーになろうとする冬湖を連れ戻そうとする雫、というシチュだけでご飯三杯いける。SF的ギミックがちりばめられ、物語の舞台は全宇宙規模となり、しかし最終的には女の子同士の喧嘩で決着がつくってのが最高。…

サイレント・ラヴァーズIII 作戦名:吉村夜

面白いのに次で最終巻なのかー。いやストーリーは明らかに完結の方向に向かってるんだけど、それでも残念だなぁ。短編集的なものとか出ないかな。 荷電粒子砲を撃てるか、あるいはそれを阻止できるか。「終戦」という餌を目の前にぶら下げられて必死に戦う両…

待ってて、藤森くん!3 藤森くんは奮闘中:壱乗寺かるた

いきなり過去編。完結する前にドラマガでの連載分をまとめたらしい。この余裕のなさが「富士ミスやばい」感を漂わせていると思うのは俺だけだろうか。 いきなり女装。女子寮に潜入。なんという神シチュ。壱乗寺かるたの書く男主人公はどうしてこんなに萌える…

SHI-NO -シノ- 支倉志乃の敗北:上月雨音

第二部はシノシノの成長がテーマらしい。成長しないふくらみが成長しちゃうのだろうか。成長しないほうがいろいろと都合がいいと思うんだけどな。もし本当に初潮を迎えたら、たぶん読者の何割か、もしかしたら10割が、思いっきり落胆するんだろうなぁ。 ただ…

BITTER×SWEET BLOOD / CANDY COLORED:周防ツカサ

待ちに待った二巻ですよ。ひゃっほう最高! どこにでもいる平凡なあたしとクールで意地悪な彼、という少女漫画の王道を最高速度でぶっ飛ばしている作品。コバルトあたりで普通に売り出せそうな感じ。もうニヤニヤが止まりませんよ。前回で玲子とハルの関係が…

バッカーノ!2002【B side】Blood sabbath:成田良悟

表紙の人はやっぱりシルヴィアだったようで、今回はイグジットに乗った錬金術師たちの視点中心。とはいえ最終的には各陣営入り乱れての乱闘になっちゃうんだけど、そのあたりになると誰がどこで何してるのか分かんなくなっちゃったな。あと、何人かあんまり…

ツァラトゥストラへの階段:土橋真二郎

前作『扉の外』が基本的に閉鎖空間だったので、いくつかの舞台がある今回はちょっと新鮮。それに、まずゲームの全容や世界の謎を解明しなきゃいけなかった前作と比べ、さまざまな説明があるぶんゲーム性重視って感じ。ますます『ライアーゲーム』だなぁ。 メ…

とある魔術の禁書目録14:鎌池和馬

左方のテッラ、テラ噛ませ犬w これじゃソードマスターヤマトのコピペそのまんまじゃんw 冒頭のカミやんと戯れている吹寄が妙にヒロインっぽくて萌えす。フラグ立てすぎだよカミやん。 科学と魔術の抗争が激化してきたこともあって、これまで魔術側ばっかり…

輪環の魔導師 闇語りのアルカイン:渡瀬草一郎

正統派ファンタジーなんだけど、正統派すぎて、本筋よりも幼馴染のヤンデレ尻ヒロインにしか目が行かない。フィノ様最高すぎる。ルナスティア様ってのも、美少年を収集している(のか?)んなら独占欲強そうだし、となると修羅場を希望してしまうのはこの世…

つきこい:山科千晶

二話構成になってて、前半は変な女性に一目惚れした青年の話、後半は変な少年に一目惚れした少女の話。 どっちかというと前半の方が好きかなぁ。超常要素がなくて、普通のラブストーリーっぽい感じ。主人公がヒロインに運命的な恋をして、でもヒロインは別の…

さよならピアノソナタ:杉井光

富士ミスから出てもおかしくないくらいL・O・V・Eな作品。 俺には音楽的な教養はないんだけど、溢れんばかりの青春っぽさは伝わってきた。学生がバンド組んで、ロックを演奏したりするのを青春っていうんだよね? いやこの作品だとクラシックなのか? よーわ…

バカとテストと召喚獣2:井上堅二

秀吉マジかわいい。 …まあ特に語ることもないよなぁ。勢いで一気に読んでノリで思いっきり笑うタイプの作品だし。馬鹿なネタが続くだけだと飽きるだろうけど、今回はいくつか見せ場も用意されてたし。あとは恋愛関係の話がもっと進めばいいんだけどなー。 そ…

学校の階段7:櫂末高彰

選挙戦だけ見ても普通に完成度が高い。やり手の独裁者と勢いだけの若手政治家の戦いみたいな。最初は「生徒会長選挙とか本筋から離れすぎじゃね?」と思ってたけど、ちゃんとマイナー部活としての階段部も絡めてあるし、次第に鋭さを見せる缶バッチもかっこ…

円環少女6 太陽がくだけるとき:長谷敏司

いろんな意味で、とにかく重い。 なんというか、子どもの嫌いな野菜を細切れにして好きなものに混ぜて食べさせるみたいな。やたら重っ苦しいのをライトノベルの軽さでもって何とかバランスをとってる感じ。学生運動やらなんやらが単独メインの話なら、たぶん…

アキカン! 3缶めっ:藍上陸

刊行速度はやくね? 1巻が5月、2巻が7月、3巻が10月、4巻が12月。ほぼ二ヶ月おきか。月に6冊くらいしか出ないSDでこれはすごいよなぁ。別にクオリティが下がってるわけでもないし。壊れなきゃいいけど。 だんだん作者の暗黒面が見えてきた三巻目。馬鹿と鬱の…

ポイポイポイ:桑島由一

難病物の恋愛小説。でも難病なのは主人公(男)。男かよー、みたいな。いやそんなこと思いませんけど。 読む前はけっこう不安だったんだけど(なんてったって表紙が実写だしハードカバー的な一般文芸的なものを目指してるのか?みたいな)、読んでみたらいつ…

ギャルゴ!!!!! 地方都市伝説大全:比嘉智康

これは楽しかった。今回のMFJの新人の中だと二番目に好きかな。 主人公の語り口がお気に入り。突拍子もない展開が続くわりに主人公がわりと冷静なので、こっちも暑苦しくならない。設定構成その他もすっきりしていて、なんというかさらっとした食感。うまい…

魔女ルミカの赤い糸:田口一

なんかエロい話だった、ってのしか覚えてねー。読み終わった直後はいろいろ感想もあったんだけど。 …パラパラと読み返してみる。 留美華は、ツンデレというよりは素直クールだろうか。いや、クールじゃないしな。イメージにいちばん近いのは「素直ヤンデレ」…

魔女の生徒会長:日日日

久しぶりに読んだ日日日作品。わりと勢い任せの鉄拳制裁ラノベ。 ものすごい新境地というほどではないけど、半分くらいは「いつもの日日日」から逸脱していたと思う。自分の中では、日日日は必勝パターンを考えながらラノベを書いてるようなイメージ。今回は…

近況

自堕落な生活が続いています 約二ヶ月間、禁ブログ更新を己に課してみたわけですが おもしろい本を読んでも感想を書けない、というのはつらい 「理由あって冬に出る」の表紙の女の子=伊神さん説を思いつくも、それを書く場所がなくってグズグズしていたら、…